そもそも航空時計というキャラクターが特殊なんですよね。
確かに男の子は飛行機好きが多いけど、時計なるもの趣味品であるとともに、日常生活の道具であるわけで・・・
このキャラクターでありデザインである時計を果たして何パーセントの人が日常のお供として買うのだろうかと・・・
しかも、控えめが好きだけど、良いものを持っていると気づいて欲しいという嗜好を持った日本人にとってはわかりやすいほど安易な「全身ギラギラ鏡面仕上げ」というアピール方法。
さらに、ラインナップの多くの時計が横綱クラスの重量級か、老眼にはきつい計算尺付き・・・(笑) メジャーラインナップが100万円台の価格に届こうとしているモデルが多いのに、その顧客層は時計の重さや見易さにそろそろ気を配る年代・・・
いくら外装やムーブメントのクオリティーがよく、企業が真剣なプロモーション活動を行なっていても、このブランドの時計のキャラクター、そして顧客のターゲッティングのズレが、その努力を大きく相殺してしまっている印象です。
日本を有望な市場だと思ってくれたことは百歩譲って「嬉しい」と言っていいのかもしれませんが、そもそも日本人の性格を理解していたのだろうかと・・・(笑)
どれだけクオリティーを上げていい時計を作っても、このギラギラはやっぱり躊躇います・・・
一生のうちに食べるものも我慢してこんな時計を何本も買う時計キチは僕を含めて本当に一部の人間であり(笑)、普通の人は一本あれば十分なわけで、その一本にこれを買うだろうかと・・・(笑)
ブライトリングが本気モードで日本市場の開拓を狙っていたのであれば、3針のシンプルでありながらクオリティーがいいモデルを一本用意して、それをキムタクに着けてもらう方がよっぽど効果があったのでは・・・と思います(笑)
少なくとも大昔にサタデーナイトフィーバーで大売れした某ハリウッド俳優よりも効果があったのでは・・・